美祢社会復帰促進センター見学

2月15日に、弁護士会で山口県美祢市まで施設見学に行ってきました。 この季節、高速道路が凍って通行止めになることが多いので気をもんでおりました。しかしこの日は雨はふっていたものの気温は低くはなく、通行止めもありませんでした。 

交通手段はバス。弁護士会はお金を持っていないので、貸切バスを1台仕立てるよりもずっと安価な方法、すなわちレンタカーのバスを借りて誰かが運転するという方法をとることになりました。山口まで往復するのに、レンタカー代、高速代、燃料代込みで5万円で収まるおトクさ!

普通免許では運転できない大きさのクルマなのですが、参加者の中で大型免許を持っているのは私だけ(なお、熊本県弁護士会には私のほかにあと2名ほど大型免許を持っている弁護士がいますが、今回は参加されませんでした)。帰り着くまで往復約500キロを責任を持って1人で運転し通さなければなりません。慣れないクルマだし、うるさ型の乗客(!)だから気を遣います。 全国広しといえども、副会長が自分でバスを運転して施設見学に行く弁護士会は熊本くらいなものでしょう。 弁護士17名を乗せて9時10分に裁判所前を出発しました。この日は近くの熊本大学附属中学校で入試か何かがあっていたらしく大渋滞でして、出鼻をくじかれました。しかしその後は順調でした。 

めかりパーキングエリアから関門橋を望む。工事中でした。 バスは足が遅いこともあって(美祢までで乗用車よりも片道30分以上余計に時間がかかったものと思われます)、かなりタイトなスケジュールでした。そいうわけで、めかりでの昼食休憩は30分弱しかとることができませんでした。  

施設見学後に撮った記念撮影。施設の性質上、現地の写真はこの1枚のみです。

見学したのは「美祢社会復帰促進センター」。こんな名前ですが、刑務所です。犯罪傾向の進んでいない受刑者を集めていろいろな更生プログラムを施し、スムーズな社会復帰を促すことで再犯を防ぐという考え方で運営されている、実験的要素を含む刑務所です。経費削減のためにPFI方式で運営されていることもまた大きい特徴です。残念ながら従来型の刑務所では更生プログラムがまったく不十分でした。ここで試された更生のノウハウが全国の刑務所に広まり、再犯が減ることを切に願います。 施設では、ひととおり施設の概要の説明を受けたのち、受刑者が実際に刑務作業や更生プログラムに従事している様子や受刑者が生活する房の様子等まで見学しました。移動時間の長さの割に現地滞在時間が短いという強行軍でいたが、充実した施設見学だったと思います。 

帰り、広川SAにて。ここまでで400キロを超えるくらいの距離を走っていました。燃料が熊本まで持たなさそうだったので、いちど給油。このとき運転席から振り返るとみんな寝ていました。私は闘っているのに、なんということ!話しかけでもしてくれたらずいぶん運転しているほうも疲れ方が違うんだけど。気遣いをできない弁護士は今後流行らないぞ。(笑)   植木インターをおりたのは17時40分でしたが、その後の渋滞が酷く、裁判所前に着いたのは18時30分でした。  

休憩時間を除いた運転時間は往復で約7時間。500キロ弱を運転しました。慣れないクルマだということもありますし、全部で20人弱乗っていてクルマも重かったので、大変に気を遣う運転でした。それに、万が一のことがあるとみんな逸失利益が大きそうだし。でも、最近は弁護士の所得も大きく下がっているからそうでもないかな!? 

バスの運転席まわりをご紹介します。  

操作の仕方で乗用車といちばん違うのはこの左のレバーだと思います。手前に引くとハザード点灯。上にあげると排気ブレーキ作動です。ワイパーやウォッシャーは乗用車と同じです。

大きいクルマは重いので、速度を殺すこと、止まることに大変気を遣います。したがって、乗用車にはついていないブレーキがついていることがあります。このクルマだと排気ブレーキ(エキゾーストブレーキ)がそうです。これは排気管の弁を閉じることで強力にエンジンブレーキを効かせるものです。走行状況に応じて排気ブレーキをオン・オフしながら、エンジンブレーキの強さを調整して走ります。そうすることでスムーズに走れますし、フットブレーキの負担を減らし、フェードやベーパーロックを防げます。 

フェードやベーパーロックを防ぐため、こういう注意書きも。     

インパネ右側。左の列の上から、エアサスの堅さ調整、補助灯スイッチ、リアウィンドウのワイパー&ウォッシャー、リアウィンドウのデフォッガー。右側は左上がトランスミッションのモード切替、真ん中右がニーリング機構(エアサスの空気を抜いて車高を下げることで乗降をしやすくする)、左下はサイドミラー調整、右下は自動ドアのスイッチ。 

大型車はピラーが立っていることやミラーがたくさんついていることから、車両の見切りはいいです。左のミラーで車体側面や車両前部を見ることができます。左折時には内輪差で引っかけたり歩行者・自転車を巻き込まないように、ミラーを注視しながら左折します。    

このクルマは20万キロをあとにしていました。「腐っても三菱」といういい方を耳にしたことがありますが、さすが三菱車、へんなガタはなく、長距離を運転していても、くたびれたクルマだから疲れるなんてことはありませんでした。  


熊本到着後は7時間運転し通したドライバーである私の慰労会。参加者7名。 

私の疲れを吹き飛ばして元気にするためということで、このコラムにたびたび登場しているドラゴンカルビさんで焼肉。上等のカルビの上におろしニンニクをたっぷり塗り、さらにスライスニンニクを乗せたその名も「すごいカルビ」というメニュー。これはおいしい!   

弁護士達の情熱がメラメラと燃えさかっております。 ところで、参加者が少なかったのが残念です。みんな私を慰労しようという感謝の気持ちが足りないぞ。(笑)